明日(米国時間の1月20日)、8年間にわたるオバマ大統領の任期が満了し、トランプ新大統領が誕生します。
高い期待で迎えられたオバマ大統領ですが、在任中は議会対応等で苦戦し、道半ばとなったこともたくさんありました。
一方で、いろいろな批判を受けながらも、実現に至ったことも多くありました。主なものを挙げると、
- 経済危機を実質的に克服し、失業率は就任時の7.8%(最悪期 10.0%)から最新値の4.7%まで大幅に改善
- 肝煎りの「医療保険制度改革法(オバマケア)」を実現し、新たに保険加入者数は約2,000万人増加
- 前ブッシュ大統領が開始したイラク戦争を終結、アフガニスタンの駐留軍も段階的に削減
- イランと核施設の大幅縮小等で合意
- キューバと国交回復
- 現職大統領として初の広島訪問
など、特に平和に向けた取り組みが目立ちます。また、オバマ大統領自身も2009年にノーベル平和賞を受賞しました。
振り返って見ると、オバマ大統領が就任した2009年はリーマンショックの真っ只中であり、アメリカという国が崩壊するのではないかというような強い不安を多くの人が抱えていた時期でした。私も、そうした不安と緊張感を持って、オバマ大統領の就任演説をテレビで見守っていました。
そうしたことを考えると、現在経済危機から立ち直ってきているアメリカの姿を見ると、オバマ大統領の貢献は大きかったと改めて感じます。
明日、第45代アメリカ大統領に就任するトランプ氏にも、前向きに期待したいと思います。